お水には硬水や軟水という硬度の違いがある事をご存知でしょうか?
それぞれがどう違うのか、またお水にはアルカリ性、酸性といった種類の違いもあります。
このページではお水の種類について、詳しく解説してまいります。
目次
硬水と軟水はどこが違うの?
お水の性質を区別する場合、硬水、軟水と言う呼び方をしますが、ここでもミネラルが関係しています。一般にお水の硬度を表す場合、そこに溶け込んでいるカルシウムイオンとマグネシウムイオンの合計量を、それと同じ作用をする炭酸カルシウムの量に換算して、お水100ミリリットル中に何ミリグラム含まれているかを数字で表します。別な表現をすると、水中のカルシウムとマグネシウムの含有量を指数化したものであり、その値が20ミリグラム/100ミリリットル以上のものを硬水と呼んでいます。
一般に日本のお水は軟水と呼ばれ、その量は10ミリグラム/100ミリリットル以下です。これがヨーロッパでは20ミリグラム/100ミリリットル以上、中には150ミリグラム/100ミリリットルの硬水もあります。なお、飲料水としてのお水はそれほど硬度は高くなく、一般に5ミリグラム/100ミリリットル以下が良いと思われます。要はミネラルバランスの良いお水を選べば良いというわけです。
- 水中のカルシウムとマグネシウムが関係
- 20mg/100ml以上を硬水と呼ぶ
- 20mg/100ml以下を軟水と呼ぶ
酸性とアルカリ性どこが違う?
食材や化学の話の中で酸性とかアルカリ性という言葉がよく出てきますが、この酸性とアルカリ性、一体どこが、どう違うのでしょうか?
一般に酸性とは酸の性質を有する事であり、これをもう少し詳しく説明すると、水溶液では水素イオン濃度が水酸化イオン濃度より大きいとき、つまりペーハー(pH)が7以下であるとき酸性と言います。ここで水素イオン濃度は水素イオン指数で表され、水素イオンモル濃度の逆数の常用対数で表されます。なお、純水はpH7で中性です。
次に酸性食品とアルカリ性食品の区別について説明いたします。一般に食品の酸性、アルカリ性を調べる場合、サンプルとなる食品を摂氏550度の高温で加熱し有機物のC、H、Nを参加させCO2、H2O、NO2等として蒸散させます。次にその残留物であるK20、CaO、Na2O、Fe2O3等の金属酸化物やリン、硫黄酸化物をお水に溶かしてみて、水溶液中の金属酸化物が多い場合はアルカリ性となり、反対にリンや硫黄の酸化物が多い場合は酸性となります。
主な酸性食品としては米飯、パン、魚、卵、肉類があります。またアルカリ性食品としては野菜、果物、芋類、海藻、大豆、牛乳等があります。それらの灰分がアルカリ性を示すので、これはアルカリ性食品です。その他、大根やキュウリ等の野菜類もpH6の弱酸性を示しますが、その灰分はアルカリ性となります。
しかし、同じ野菜類でもワラビやゼンマイ、タケノコ等の山菜はそれ自体アルカリ性を示します。ところで山菜類を食べるとき「アク抜き」をしますが、これは食物中に含まれる渋味、えぐ味などの成分を取り除く事で、これには米ぬか等の弱酸性の溶液を使います。
- pHが7以下は酸性、7以上だとアルカリ性
- 酸っぱいからと言って酸性の食品とは限らない
- 純水はpH7で中性
酸化と還元はウラ、オモテの関係
物が燃えたり鉄が錆びたりするのは酸素が結合する為に起こる現象であり、これを一般に酸化と言います。これを原子レベルで見ると電子を放出する事です。また、この化学反応によって生じた化合物を酸化物と呼んでいます。
これに対して還元とは、酸化された物質を元に戻す事、つまり酸素を奪い取る事です。これを原子レベルで見ると物質を構成する元素へ電子を与えてやる事です。これは先の参加と全く反対の現象であり、鉄に発生したサビを取り除いたり、食べ物の腐敗を防止する事です。また、この作用を促進するものに還元剤があります。
なお還元剤とは還元を起こす物質の総称であり、その対象が重金属の場合は炭素を使います。また、これが衣類の還元漂白には亜硫酸や酸性亜硫酸が使われます。酸化と還元は、表裏一体の関係にあり、両者は同時進行で行われます。
地球の大気中には窒素の他、21%程度の酸素が含まれております。したがって、この環境に物を放っておくと、その大半の物質が参加を起こし、腐食や腐敗の原因となります。なお、酸素と反応して物が燃える、つまり酸化の際にはエネルギーを放出します。これは焚き火をすれば木材が燃えて(酸化)熱を出す理屈と全く同じ事です。これに対して還元反応ではエネルギーを取り込み、蓄積される性質があります。
- 鉄が錆びたり、物が燃えるのは酸素の結合現象
- 還元は酸化された物質が元に戻すこと
- 酸化と還元は同時進行する
まとめ
海外のお水は硬水が多く、日本のお水は軟水が多い、というのには国土の違いや、石灰岩の量なども影響しております。
硬水にはミネラルが多く含まれているのですが 、飲み慣れていない人にとっては、ミネラル分が内臓の負担となり、お腹を壊してしまったりする原因ともなります。
自分に合ったお水を飲む事が何よりも重要であり、無理せずお水を飲む事ができるのでオススメです。私はウォータースタンドや、楽水ウォーターサーバーで浄水した、中性の純水が体に合っていると感じております。
皆さんも自分に合ったお水を見つけて、毎日の健康維持に活かしていただければと思います。
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