純水は危険?触れれば手はカサカサに、飲めば体内の栄養素を取り込んでしまう。
純水を大量に飲むと粘膜がただれ、3リットル以上飲むと死んでしまう!?
純水は人間にとって本当に有害で危険なものなのか?
純水の真相と危険と言われる理由を徹底解説いたします!
目次
そもそも自然なお水とは?
自然なお水にはナトリウムやカルシウム、マグネシウムといったミネラル成分が含まれており、このミネラル分の多いお水を硬水、ミネラル分の少ないお水を軟水と呼んでおります。
ミネラル分の多い硬水の特徴として、石鹸などの泡立ちが悪くなったり、ミネラル分が布類に付着して、色が変わってしまったり、ミネラル分が酸化することによって、悪臭の原因となってしまったりと、洗濯や工業用のお水として、あまり適しておりません。
飲用としてはミネラル分が多いと、口当たりが重く、癖のある味となり、軟水に慣れている日本人にとっては、飲みづらいと感じる人が多いです。逆にヨーロッパなどではミネラル分の多い硬水が主流となっております。
またミネラルのうちのマグネシウムは、腸管内での吸収がされにくく、水分の吸収を阻害してしまう為、お腹を下す場合もあります。内臓が発達しきっていない赤ちゃんにとって、ミネラルは控えた方がいいというのは、このような理由からです。
純水とはどんなお水なのか?
自然界のお水には水(H2O)以外に、ミネラル成分や、細菌や微生物などの不純物が含まれております。
純水はこれらの不純物を除去し限りなく純粋なお水に近づけたもの指します。さらに超純水と呼ばれる純水以上に不純物を取り除いたお水(H2O)もあります。
この純水・超純水は主に、工業用、製薬・医療分野研究用に利用されております。その理由としては、工業用の半導体という精密機械に置いて、ミネラル分などの付着は故障の原因となったり、製薬・医療分野では、より安全性を保つことができたり、また研究用としては、不純物の混入が実験結果に誤差を生じさせる原因となる為です。
純水は体に悪いのか?
純水は体に悪いと言われることがありますが、結論は純水は無害です。
ではなぜ純水・超純水が人間にとって良くないとされる説が出てくるのか?それはお水の性質に対する誤解があります。
お水には色々な成分を均一に溶かし込む「溶解性」という性質があります。この溶解性は、お水の純度が高くなるほど、色々なものを溶かし込むとされ、「ハングリーウォーター」とも呼ばれております。
その性質上、精製後に空気中の二酸化炭素や揮発性の有機物、材質によっては容器からも成分が溶解されますので、超純水の精製機を製造販売しているメーカーは、その都度、精製する事を推奨しております。ここに誤解が生じているのです。
超純水を入れている容器と溶解するから、という理由ではなく、超純水の品質を維持、継続するのが難しいからという事です。
純水が危険と言われる理由
超純水の溶解性に関しての誤解
- 純水を毎日手で触れていると手がカサカサになる
- 純水は溶解性から飲めば体内の栄養素を取り込んでしまう
- アルミ製で容器で沸かすと、大量にアルミニウムが溶けた状態になる
- 大量に飲用すると粘膜がただれ、浸透圧の関係で急速に吸収されてしまう為、血液が希釈される
このような内容が事実であれば、スーパーなどで純水が提供され続けている訳がありません。
純水=危険というのは誤解による間違った見解なのです。
純水は危険なの?まとめ
結論、純水は有害ではなく誤解が生じているだけです。
純水は天然水と異なり、ミネラル成分が含まれておりません。その為、純水を飲み続けるとミネラル欠乏症になるなど、その他の誤解もありますが、人間はお水以外から毎日ミネラルを含む、栄養素を取り込んでいるので、そのような心配もありません。
健康に関する情報の中には、様々な見解があるのは事実ではありますが、このように誤解が生じてしまう事もあるので、情報を精査する力を持つことも大切です。
水道水に含まれる発ガン性物質トリハロメタンなど、本当に人間にとって有害な物質もあるので、これらを除去する事は非常に大切と言えます。
皆さんも間違った見解を持つことなく、正しい知識を持ってお水と向き合うことがで、より快適な生活を送ってください。
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